東京大学が授業料引き上げを検討
こんにちは。富谷大清水教室の水野です。
まるでニュースサイトのヘッドラインのようなタイトルですね。
国立大学の授業料は、文部科学省の省令で標準額が年間53万5800円となっていて、
特別な事情があるときは各大学が120%を上限に授業料を引き上げることができると定められています。
東京大学が現在、標準額と同額となっている年間53万5800円の授業料の引き上げを検討しているそうです。
上限の120%まで増額したら年間64万2960円となり、約10万円の増額ということになりますね。
こ、これはなかなか厳しい。
東大が増額したら、他の国立大学も追随しそうで怖いですね…。
日本は1990年代後半あたりから30年もの間、デフレスパイラルに陥りました。
①世界で急速に進んだグローバル化→中国などの安い製品が世界中に出回った
②日本のバブル崩壊
③インターネットの普及→オンラインショッピングや価格比較サイト、中古品の流通などの影響
など、さまざまな要因が指摘されました。
しかしその間も海外では物価や賃金は上がっていました。
かつて日本は物価の高い国と言われていましたが、今では物価も賃金も「安い日本」と呼ばれています。
そしてロシアによるウクライナ侵攻やコロナ禍からの回復をきっかけに、
コスト増からのよくないインフレにシフトしつつあるわけです。
大学の授業料アップも無関係ではないでしょうね。
賃金が物価以上に上昇すればよいのですが、企業の収益が改善していない以上、なかなか厳しいですね…。
インフレが進行すると、持っている現金の価値は目減りしていきますので…
これからはさらに稼げる能力を身につけることと、長期の資産運用が大切になっていくのでしょう。
これからさらに進むかもしれないインフレ時代に備えて、小中高生の皆さん、勉強しないとね。
今日のフォトは、エジプトのアブ・シンベル神殿…
いや、正確にいうと栃木県日光市のアブ・シンベル神殿です。東武ワールドスクウェアで撮りました。
1960年代にアスワンハイダムの建設計画で水没の危機に瀕しましたが、
ユネスコの救済活動で、分割して移築することで守られました。
世界遺産創設のきっかけとなり、世界遺産の象徴的な遺跡とされています。