歴史総合とは?
個別指導で社会苦手の克服目指す中3生
なぜ苦手?
実は歴史が苦手
中3のこの時期は歴史Only
しかも西洋がふんだんに絡んでいる現代史
なぜこんなに複雑になったか?
それは日本という国の歴史を考えるとわかります!
明治以降の日本の方針は
いかに西洋にキャッチアップするかでしたからね。
そしてその西洋が中心になったのは大航海以降!
(一夜で国【1492年】とはよく覚えたもの・・・コロンブスですね)
よって近~現代史=西洋中心史観とも言える!
特に日本は・・・
ヨーロッパの国の多さ、陸続きだから紛争も絶えない!
確かに覚えるの大変ですね。
それで話題は高1の歴史総合へ!
でも、
歴史好きだった高1生曰く、
「今まで時系列でストーリーとして覚えてきたのに・・・」
つまり、同時代で
江戸幕府、オスマントルコ、ヨーロッパの三角貿易、明清、サファービィ朝(知ってます?イランあたりですよ)
を縦割りならず横割り歴史で習う。
私はこれって西洋中心史観からの脱出と考えています。
高1生に曰く、
「大航海時代より前って、西洋よりも中国やイスラムの方が断然栄えていたんだよ」
「えーーー!」
となる。
そういうことわかると、なぜ西洋の発展がスムーズにいったかもわかりますね。
だって、
バスコ・ダ・ガマがインドについた時はそのしょぼさが話題になったほど
明清に売るものがなかった西洋から銀がどんどん中国へ流れたこと
つまり大航海以前にすでに中国~アジア~イスラムの貿易路はできていたんですね。
西洋はそこに乗ればよかっただけなんです。
そうやって歴史をオルタナティブに見ていく視点を若い皆様に持ってほしい。
世界観が広がりますね。
これからのアジアの発展、アフリカの発展にどう対応していくかの国際教育の一環なんでしょう。
今読んでいる本で面白かったのが、
「シルクロード全史(上)」ピーター・フランコパン
古代ペルシャ~オランダの台頭まで300ページを超える上巻です。
上巻なだけにイスラムのすごさが際立ちます。
それで、
平等史観だなと思うのはアレキサンドロス大王のすごさなど
西洋の原点にもしっかり触れています。
ただそれが、
ペルシャとの関係などでしっかりと肉付けされている。
モンゴルの扱いも単なる残酷さよりもち密さという視点で分析されている。
今の歴史観ってこうあるべきなんでしょうね。
おもしろいです。
こんな歴史観に慣れていくにも歴史総合はいいと思いますよ。
意義を感じてね。